長唄 鷺娘<Heron Maiden >Youtube動画公開

東京新聞主催 推薦名流舞踊大会  長唄 「鷺娘」 国立劇場大劇場にて

◆ストーリー

一面雪景色の中、蛇の目傘を差した白無垢姿の娘がひとり佇む。 娘は雪のように心にしんしんと積もる胸の思いに悩む白鷺の精。 手拭いを使って娘心を可憐に表現したり、流行歌で手踊りしたり、 傘づくしで踊ったりしますが、いつしか白鷺の姿に戻った娘は、遂げられぬ恋に苦しみもがき、降りしきる雪の中息絶えるのです。

◆Story

Snow falls in silence and a young girl in a pure white kimono appears. She is the spirit of white heron and suffering from impossible love with human being. She tried to dance like a normal girl for a while. However she turned to be white heron again. In the heavy snowfall, she suffers the torments of hell for having fallen in love. Finally she loses her strength and die.

◆歌詞

妄執の雲晴れやらぬ朧夜の 恋に迷ひしわが心 忍山 口舌の種の恋風が 吹けども傘に雪もつて 積もる思ひは泡雪と 消えて果敢なき恋路とや 思ひ重なる胸の闇 せめて哀れと夕暮に ちらちら雪に濡鷺の しょんぼりと可愛らし 迷ふ心の細流れ ちょろちょろ水の一筋に 怨みの外は白鷺の 水に馴れたる足どりも 濡れて雫と消ゆるもの われは涙に乾く間も 袖干しあへぬ月影に 忍ぶその夜の話を捨てて 縁を結ぶの神さんに 取り上げられし嬉しさも 余る色香の恥かしや 須磨の浦辺で潮汲むよりも 君の心は汲みにくい さりとは 実に誠と思はんせ 繻子の袴の襞とるよりも 主の心が取りにくい さりとは 実に誠と思はんせ しやほんにえ 白鷺の 羽風に雪の散りて 花の散りしく 景色と見れど あたら眺の雪ぞ散りなん 雪ぞ散りなん 憎からぬ 恋に心も移ろひし 花の吹雪の散りかかり 払ふも惜しき袖笠や 傘をや 傘をさすならば てんてんてんてん日照傘 それえそれえ さしかけて いざさらば 花見にごんせ吉野山  それえそれえ 匂ひ桜の花笠 縁と月日を廻りくるくる 車がさ それそれそれさうぢゃえ それが浮名の端となる 添ふも添はれず剰へ 邪慳の刃に先立ちて 此世からさへ剣の山 一じゅのうちに恐ろしや 地獄の有様悉く 罪を糺して閻王の 鉄杖正にありありと  等活畜生 衆生地獄 或は叫喚大叫喚 修羅の太鼓は隙もなく 獄卒四方に群りて 鉄杖振り上げくろがねの 牙噛み鳴らしぼっ立てぼっ立て 二六時中がその間 くるり くるり 追ひ廻り追ひ廻り 遂に此身はひしひしひし 憐みたまへ我が憂身 語るも涙なりけらし

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鬼滅の刃・無限城似てる...浮き舞台で撮影

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義太夫 長唄【京鹿子娘道成寺】Youtube動画公開