【伝統芸能紹介】堅田喜三郎主催 囃子演奏会『喜調会』/ Introduction of Japanese traditional performing art : Hayashi

尊敬してやまない堅田喜三郎先生が主催されている囃子演奏会『喜調会』を紹介させて頂きます。

喜調会 令和三年二月二十六日(金)

開演 正午

於 萬花楼

1. 島の千歳

唄 今藤龍之右 三味線 芳村伊十冶郎 笛 鳳聲晴久 小鼓 堅田喜三郎 立方 西川寛

◆歌詞 月影流れもるるなる 山田の筧の水とかや 芦の下葉をとづるは 三島入江の氷水 春立つ空の若水は 汲むとも汲むとも尽きもせじ尽きもせじ

2. 松の緑

唄 美紀子 三味線 大塩真理(萬花楼4代目女将) 芳村伊十冶郎 貴音 英 太鼓 藤舎呂裕

大鼓 真衣 小鼓 堅田喜三郎 笛 鳳聲晴久

杵屋六翁(四世六三郎)が娘の改名披露の祝賀曲として作曲 天保11年〜安政2年の成立

◆歌詞 今年より 千たび迎ふる春ごとに なおも深めに 松の緑か禿の名ある 二葉の色に 大夫の風の吹き通ふ 松の位の外八文字 派手を見せたる蹴出し褄 よう似た松の根上がりも 一つ囲ひの籬にもるる 廓は根引きの別世界 世々の誠と裏表 比べごしなる筒井筒 振分け髪もいつしかに 老いとなるまで末広を 開き初めたる 名こそ祝せめ

3. 俄獅子

唄 今藤 龍之右 三味線 実千代 芳村伊十冶郎 貴音 英 太鼓 ひとみ 大鼓 豆若 小鼓 玉美 月乃 千代乃 笛 鳳聲晴久

吉原俄といわれる年中行事の催しと獅子舞を組み合わせて舞踊化したもの 四代目 杵屋六三郎作曲

◆歌詞 人目忍ぶは裏茶屋に 為になるのを振捨てて 深く沈みし恋の渕 心がらなる身の憂さは いっそ辛いぢゃないかいな 逢はぬ昔が懐かしや 獅子に添ひてや戯れ遊ぶ 浮きたつ色の群がりて 夕日花咲く廓景色 目前と貴賤うつつなり 暫く待たせ給へや 宵の約束今行くほどに 夜も更けじ 獅子団乱旋の舞楽もかくや 勇む末社の花に戯れ酒に伏し 大金散らす君たちの 打てや大門全盛の 高金の奇特あらはれて 靡かぬ草木もなき時なれや 千秋万歳万々歳と 豊かに祝す獅子頭

4. 松の翁

唄 今藤龍之右 三味線 貴音英 芳村伊十冶郎 笛 鳳聲晴久 小鼓 堅田喜三郎 小鼓 藤舎呂裕

三代目杵屋正次郎作曲 静岡県富士市の大地主・松永氏の庭園を訪ねた際に作られたとされる

◆歌詞 言の葉に 祝せめ松の深緑 翁の友となるぞ久しき 凡そ千年の鶴は園生の松樹に巣篭り 又 亀の齢を万樹の主に比ぶれば 歳も若木の花の笑み 雨露の恵みに時を得て 倭唐土各国の 千草万木おしなべて 皇国も開化の花盛り 四季の眺めも時知らぬ 雪は芙蓉の峰つづき 行逢ふ旅の人毎に 聞き伝へ来つ名に愛でて 見れば珍花に家路を忘れ 筆も尽きせじ庭の絶景 世にも佳境の閑楽と 心残して帰るさの 土産にせよ園のひと節

長唄 鷺娘

立方 西川寛

唄 今藤龍之右

三味線 芳村伊十冶郎

笛 鳳聲晴久

太鼓 堅田喜三郎 鉦 藤舎呂裕

ロケーション協力:萬花楼

Previous
Previous

日本舞踊「かさね」Youtube動画公開 <Kasane/ Kan Nishikawa>

Next
Next

お家で学ぶ日本舞踊講座 Youtube動画公開